結論:分かれ目は「だます意図」と「作者を偽っているか」
本物と偽って売る目的で作られたものが贋作。だます意図なく、手本として作られた「写し」や、鑑賞・記録用の「模造・レプリカ」は、贋作とは区別されます。ただし、模造品でも本物と偽って流通すれば贋作になります。
贋作・模写が多い人気作家は専門の査定・鑑定を
市場価値が高く人気の作家ほど、贋作・模写・工房作が多く出回ります。特に次の作家は真贋の見極めが難しいため、作品ごとの相場を確認したうえで、買取業者の無料査定や第三者鑑定でプロの判断を仰ぐのが安全です。
用語ごとの意味
贋作(がんさく)
本物と偽って売る目的で、他人の作品に似せて作られたもの。作者や真作であることを偽っている点が特徴で、だます意図があります。もっとも問題になるのがこれです。
偽物(にせもの)
本物ではないものの総称。贋作を含む広い言葉で、日常語として「本物でない」全般を指します。文脈によって、だます意図の有無まで含むかは変わります。
模造(もぞう)・複製
本物をまねて作ったもの。教育・鑑賞・記録などの目的で作られ、必ずしもだます意図はありません。ただし、模造品が本物と偽って流通すると贋作になります。
写し(うつし)
陶芸などで、過去の名品や様式を手本として作る正当な制作行為。作者は自分の作品として作っており、だます意図はありません。むしろ技量の証とされることもあります。作者の銘が入っていれば、その作者の作品です。
レプリカ・復刻
美術館の展示や販売用に、本物を再現したもの。多くは複製であることを明示して作られ、だます意図はありません。オリジナルとは価値が異なります。
よくある質問
Q. 贋作と偽物の違いは何ですか?
A. 「偽物」は本物でないものの総称で、贋作もその一種です。「贋作」はとくに、本物・真作と偽って売る目的で作られたものを指し、だます意図がある点が特徴です。模造や写しは、だます意図がなければ贋作とは区別されます。
Q. 「写し」は偽物ですか?
A. いいえ。「写し」は陶芸などで過去の名品や様式を手本に作る正当な制作行為で、作者は自分の作品として制作しています。作者の銘が入っていればその作者の作品であり、だます意図のある贋作とは性質が異なります。
Q. 模造品を本物として売ると罪になりますか?
A. 本物と偽って売れば、模造品であっても詐欺などの問題になり得ます。だます意図をもって真作と偽った時点で、実質的に贋作の販売にあたります。購入側は、共箱・鑑定書・来歴などで真贋を確認することが大切です。